GINZA SONY PARK PROJECT

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ソニービルを新しい情報発信基地へと刷新すること、人々にリアルな体験を感じてもらえること、銀座をより心地よい街にすること、この三つを実現することによって、さらに魅力的な新しいソニービルをつくることができると私たちは思っています。

Concept

ソニービルは今後2つのステップを経て進化をしてまいります。2017年3月31日をもって、1966年から続いたソニービルの営業を終了しました。現在のソニービルの地上構造物は解体し、2018年夏から2020年まではフラットな空間「銀座ソニーパーク」として活用していきます。ソニービル設立当初から続く公共スペース(ソニースクエア)の考え方をさらに拡大し、2020年に向けてさらなる盛り上がりが期待される銀座に魅力ある空間を作り出します。
さらに2022年には、そのパブリックの概念を上層階にも下層階にも通底させた新しい概念の新ソニービルを竣工する予定です。銀座ソニーパーク、新ソニービルともに、未来の銀座の憩いの場となる空間をつくることができたらと考えております。

Phase 1 2018-2020:PARK / LOWER PARK

2018年夏から2020年までの現ソニービル敷地は、公共性の高い場所という意味で「パーク」という概念をコンセプトに活用していく予定です。公園の少ない銀座の街の、しかもその一等地である数寄屋橋交差点のすぐそばに公共的スペースを作るというのは、それ自体がとても画期的な試みであり、大きな意味のある挑戦だと考えています。
また、地下については「ローワーパーク」というコンセプトで、ソニーが内に持つパッションを感じることができる実験的な施設やラボを入居させることで、皆さんに新しいソニーのエネルギーを体感していただくことを目指しています。

Phase 2 2022-:UPPER PARK / PARK / LOWER PARK

この「銀座ソニーパークプロジェクト」の最終形態である、2022年完成予定の新生ソニービルにおいても、パークという考え方は引き続きメインコンセプトとして継承します。
現ソニービルでも、芦原氏による「縦の銀ぶら」という概念をもとに花びら構造によるシームレスな展示設計がなされましたが、当時の新しさをも凌駕する、これまでに例をみないパブリックな空間を表現できる建築物を設計してまいります。是非ご期待ください。

Message

ソニーの前身である東京通信工業株式会社が設立されたのは、終戦直後の1946年。
2016年は創立70周年に当たり、ソニーにとって一つの節目となる年でした。そして、ソニーグループのショールームであったソニービルが開館50周年を迎えた年でもありました。この記念の年に、ソニービルをこれまでよりもより魅力のある"ソニーの新しい情報発信基地"として生まれ変わらせることを決断しました。

愛されつづけた50年

ソニービルが完成した1966年は、まさに高度成長の真っただ中。東京の一等地である銀座、その更に中心である数寄屋橋交差点のかどに、企業のショールームという目的で地上8階、地下4階のビルをオープンしたことは、50年前の日本では大変画期的なことでした。銀座のジャンクションに存在するユニークな建物として、そして銀座を象徴する建物のひとつとして、ソニービルは、その後50年間にわたり、日本のみならず世界中から数多くのお客様をお迎えしてまいりました。青春時代の銀座での待ち合わせはいつもソニービル前でしたとおっしゃるご年配のお客様。毎年夏に開催される「Sony Aquarium」のイベントを楽しみにしてくださっているご家族の皆さま。そして、新商品が出ると必ずソニービルに来て、いち早く商品を体験される大のソニーファンのお客様。ソニービルはひとつですが、思い出は来館されるお客様の数だけ存在しています。多くの皆さまに愛されているソニービルは、ソニーにとりまして、これから先も日本が生んだブランドであるソニーを世界に向けて発信するための拠点であり続けるという位置づけに、変わりはありません。

よりオープンな空間へ

しかしながら、半世紀という時間を経て、ソニーのビジネス領域は拡大し、人々のコミュニケーションの方法も大きく変わり、建物や運用システムが現代のニーズに合っているとは言い難いのも事実です。そのため、約3年前からソニービルを生まれ変わらせるための検討を始め、次世代のソニービルのあるべき姿について、じっくりと時間をかけ議論を重ねてきました。検討の初期段階で私が検討メンバーに伝えたメッセージは"INVITING"、つまり「街に対して開かれた施設」というコンセプトの実現でした。新しいソニービルは、目的を持ってお越しいただくお客さまだけでなく、銀座を散策する人たちに対してもオープンな場所や空間であるべきと考え、建物のデザインや機能性に加え、建築物は街の一部であるという公共性の視点を重視して計画を進めてきました。そして、この度「銀座ソニーパークプロジェクト」をスタートさせることになりました。

2つのステップ

このプロジェクトでは、2017年から2022年までの間で、2つのステップを経て、現在のソニービルが大きくその形を変え、銀座の街に新しい空間を生み出します。
最初のステップでの重要なコンセプトは、数寄屋橋交差点という銀座の街の中心に公共性の高い、空白の場所「銀座ソニーパーク」を作り、世の中を巻き込んで新たな発信を行っていくということです。

現在も銀座の街、周囲の交通と密接につながったソニービルですが、「銀座ソニーパーク」では、そのオープンな構造からも、またそこで行われる実験的な活動からも、「街に対して開かれた施設」というコンセプトをさらに追求し、新しい時代の情報発信基地としていきます。そして、2020年秋以降からは次のステップとして、新しいソニービルの建設を開始します。新しいソニービルにおいては「街に対して開かれた施設」というコンセプトに「都市機能を内包する」というコンセプトを加え、都市的で公共性の高い施設の完成を目指します。

より大きな感動と驚きを

新しいソニービルは2022年の竣工を予定しています。この新しいソニービルについては、銀座・数寄屋橋を一緒に盛り上げていく周囲のコミュニティの皆様、また「銀座ソニーパークプロジェクト」に参画いただき、このパークを活用していただくパートナーの皆様など、幅広い方々からのご意見をお聞きしながら、次世代の銀座の街に新しく建設する建物にふさわしい新しいソニービルをつくりたいと考えています。

今回のプロジェクトのスタートにあたり、ソニービルの共同所有者である株式会社矢吹商会の矢吹社長をはじめ、ソニービルのテナントの皆さま、そして近隣の銀座のコミュニティの皆様、関係者各位のご理解とご協力いただきましたことを、この場を借りて厚く御礼を申し上げます。

ソニーは次世代に向けてこの銀座での新たな取り組みにおいても、ソニーらしいチャレンジで皆さまに感動や驚きをお届けできるよう、進めて参りますので、ぜひご期待ください。

ソニー株式会社
代表執行役 社長兼CEO

平井一夫